ジュビロとマリノスの生中継を見ながら。
今、ハーフタイムに入った。
最近のJリーグ中継では、ハーフタイムにも監督にコメントを取るようになった。
さっき、NHKのインタビュアーはジュビロの監督に対して、単にコメントを求めただけでなく、「選手交代が早まりそうじゃないですか?」と言った。
「選手交代が早まりそうじゃないですか?」という言葉は、表面上は問いの形式を取っているが、実際にはサジェスチョンとして働いて、監督の思考と決断に割り込もうとする。
試合の結果に影響を与える可能性が(小さいかもしれないが)ある。
監督はプロフェッショナルである。試合の状況やその日の選手のコンディションについて、誰よりも把握している人だ。チームの成績について、ほとんどすべての責任を一人で負う立場にいる。間違った判断を続ければ、彼は解雇されるのだ。
そういう人に対して、アマチュアの、試合の結果に対して何の責任も追うことがない*1、たかだかアナウンサー風情が、無意識にであれ、サジェスチョンをする。
これはいかがなものか*2。
ハーフタイムにコメントを取ること自体は(賛否両論あるが)悪いことではないかもしれない。
しかし、プロフェッショナルのインタビュアーを用意する、という条件をつけなければならない。プロのインタビュアーは、こういうときに、サジェスチョンと受け取られる可能性のある言葉を決して選ばない。
プロには失礼のないように。そして、自分が責任を(取りたくても)取れない範囲のことには、首を突っ込まない。←は自戒ね。