2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

追記:相手の顔を立てつつ自分の要求を通すノウハウ。

寝ると決めたとたんに言葉が湧いてくるとは。それこそ機械ならぬ人間のおもしろさ。 私は、相手の顔を立てつつ自分の要求を通すノウハウを、強く求めている。 何度も書くけど、アイデアの良さとそれが他人に受け入れられるかは、あまり関係ない。 私は、子供…

●休息日●

書きたいことはたくさんあるのに、集中力が続かない。 街と建築の話なんかも書きたいのに、余計な思考や感情が入り込んで、手が進まなくなる。この気持ち、一体何なんだろう…?ひょっとして、恋?(いや、違うって) 俺は基本的には、自分で経験したこと、自…

話は変わって「みんな」再考 〜自分の中の「みんな」。

もう言葉が一人歩きしちゃっている。 言い出しっぺなだけに、コメントをもらったり他のブログで何か書かれたりすると、つい頭に血が上ってしまうのだが、俺の意見は俺の考えを代表しているわけであって、他の誰かを代表しているわけではない。少し冷静になっ…

宮台氏の話。

話は朝生に戻るが、宮台氏は非常に重要なことを言っていたと思う。 批判はポリシーの正しさを論じるときには重要だけれども、そのポリシーを効果的効率的に実行していく上では、むしろ邪魔になることもある。だからと言って、ポリシーを丸々信じ込んでしまう…

ブレーキって、何のための装置?

ちょっと話が反れるが、これは以前に母親と話したことがある、車の話。 私「車にブレーキって付いてるけど、これって何のために付いてると思う?」 母「止まるため? スピードを落とすためじゃないの?」 私「じゃあ、もし車にブレーキが付いていなかったら…

朝生。

久しぶりに朝まで生テレビなんて見ちゃった。忘れないうちに印象をメモっておく。 司会は宮崎哲弥氏のほうがいい。場が荒れなくて、いい議論になった。 民主党原口氏の批判は、自分自身が政策を実行する立場にいないからこそできるものでしかない(私は多く…

許容できる矛盾の、質的・量的な幅

★ひとつめ について 事実関係の確認、改善には、意義がある あなたのアイデアが、多数派/少数派かどうか、ということによって左右されるものでは、本来あるべきでないはずだから。 俺もそう思うよ。だからこそ言ってんの。「みんな」という言葉に過剰な意味…

●「命を大切に」とほざいた口で命を食らう。●

プリンセスリリカより「みんな」(id:Bonvoyage:20040517)の話にコメントをいただいた(id:Ririka:20040527)ので、さらにコメント。

追記2:アンテナ役。

参照→http://www.zannenempire.com/diary.cgi?id=funiyoni&n=588 サッカー日本代表の中田英寿も最近、「自分がいないほうが代表にとってはよいのではないか」というようなことを言っている。本文に書いたような、組織や業界のトップが去ることと、中田のよう…

追記:弱肉強食とは?

「弱肉強食」ってのも、多くの人が勘違いしてとらえてると思う。 自然の中での弱肉強食って、肉食動物が草食動物を食うっていうようなこと。 食べ過ぎたら草食動物が減って、えさを失った分だけ肉食動物も減って、今度は草食動物の数が再び増えてくる。それ…

●進化を譲り合いという観点から見る。●

建築の話がまだまとまっていないので明日に先延ばしして、今日は少し違う話。 私は以前、某有名経営コンサルタント*1と何度かメール交換をして、オフィスに招かれてお話したりしたことがあった。 彼が、ちょっと仕事をお休みする、と報告をくれた時、私はメ…

明日の予告。

id:sujakuさんの「生物学−システム論−建築論都市論を通観するエコロジー的視点」というリクエストにお応えして。 なんだか話があっちこっちへと行ってしまったが、ここで話は住宅会社の若社長(id:Bonvoyage:20040521)に戻る。 「家は確かに街から自由では…

●そのポートレートの色彩。●

昨日のコメント欄では興味深い議論が展開された。 宇宙を音楽と捉えたり、宇宙を数学と捉えたり、はたまた音楽を数学と捉えたり。いやあ、おもしろい。 こちら↓も楽しく読ませていただきました(id:jounoさん、ありがとうございます)。 http://homepage3.ni…

おまけ時事ネタ

それでもやはり時事ネタを書かずにはいられないなあ。 批判。批判。批判。お前ら批判するのがそんなに偉いんか。 とりあえず5人帰ってきたんだから、祝ってあげたらいいじゃないか。5人とそのご家族も気分が悪いじゃないか。親子が再会できたんだから祝う…

判断や行動とシステム・アプローチ

上に書いたように、アインシュタインは「自分の頭で考えたり判断したりする一般的な能力を発達させることが、いつでも第一に優先されるべき」と言っている。私は、一般的な思考・判断能力を身に付ける上で、システム理論、システム・アプローチを学ぶのは有…

「頭」と「心」で4分類してみる。

ここで、フラーの定義に従って、知的能力という観点から人間を4つに分類してみる。 まず横軸に、得意分野の有無、特殊ケースの経験処理能力の有無という軸を取る。つまり頭の機能が高いか低いか。それから縦軸に、どんな特殊経験にも例外なく対応する一般原…

●考えるんじゃない、感じるんだ! (Don’t think. Feel.)●

表題の「考えるんじゃない、感じるんだ!(Don't think. Feel.)」というのは、「燃えよドラゴン」という映画の中でのブルース・リーの名セリフだ。 システム理論を理解しようとした時にも同じことが言える。 バックミンスター・フラーは、人間の持つ知的機…

閉じたシステム・開いたシステム

これは「閉じたシステム」とか「開いたシステム」という話と関係してくる。「閉じたシステム」というのは、インプットやアウトプットがない(ゼロの)システムのことを言う。逆に「開いたシステム」というのは、インプットやアウトプットがあるシステムのこ…

システムにとってのフローの重要性

フローに関わる問題は、そのシステムにとって常に重大だ。 人間だって、ご飯を食べなければ体力が落ちるし、便秘になったりすれば老廃物がたまって体調が悪くなる*1。会社だって、お金が入ってこなければいずれ倒産する。お金を払わなければ人も雇えないし材…

ありとあらゆるところにシステムが。

さて、昨日は大雑把な単位体*1とフローの話をしてきたが、ここまでに書いてきたような構造は、「細胞<生物<生態系」というだけでなく、私たちの生活のありとあらゆるところに見られる。 家族というのもシステムと見なせる。家族は単に人を寄せ集めたもので…

ヒツジを理解したければ、ヒツジだけを見ていてはダメだ。

昨日(id:Bonvoyage:20040521)からの続き。 そう言えば、某大学の農学部を散歩してヒツジを眺めていたとき、ヒツジを研究している人(40代後半くらいか)とお話しする機会があった。彼はこう言っていた。 「ヒツジを理解したかったら、ヒツジをどんなに細か…

●システムとフロー●

<読者の方へおことわり>昨日のコメント欄でid:kmiuraさんが、「俺システムになる恐れがある」とおっしゃっています。もちろんそうならないように極力気をつけていますが、今は詳細や厳密性よりも大雑把なシステム論の考え方に慣れることを重視しています*1…

ありとあらゆるところにシステムが。

さて、今まで大雑把な単位体*1とフローの話をしてきたが、ここまでに書いてきたような構造は、「細胞<生物<生態系」というだけでなく、私たちの生活のありとあらゆるところに見られる。 明日へつづく →id:Bonvoyage:20040522 *1:もちろんシステムを含む

システムにおけるフロー:代謝と循環

さて、できれば一枚の紙と2色のペン(仮に黒と赤として話を進める)を手元にご用意いただきたい。A4かB5程度の紙がよい。まず黒のペンを持ち、紙を横にして真ん中に一本の縦線を上から下まで引く。それから左側の真ん中に大きな円を書こう。そして、そ…

●絶え間なく流れるフロー(代謝と循環)●

今日からは、システム・アプローチのコア*1な部分を語ってみようと思う。数日かけて少しじっくり取り組みたい。誤りもたくさんあるだろうから、読者の方はご用心*2。まずは、先日id:sujakuさんのところで話していた「ミクロに見ると代謝、マクロに見ると循環…

あなたへの謝辞

当ブログの5/17日の日記(id:Bonvoyage:20040517)を本当にたくさんの方にご覧になっていただき、また共感を持たれたサイト・ブログ運営者の方にはリンクを貼って紹介していただき、心から感謝しています。私としても悩み続けている問題だけに、共感して…

おまけ 国家とは何か?

フラーは国家の起源について、『クリティカル・パス』(ISBN:4826900848)の中で次のように語っている。 ここに巨人の時代をとおして、自分の民と群れの世話をしている羊飼いの王がいる。そこに、ウマにまたがり棍棒を腰に吊るした子男がやってきた。彼は羊…

今日のまとめ

イチローは主として野球に没頭することで「ついうっかり」ファンを魅了していて、結果として莫大な収入を得ることになっている。ここにミツバチのアナロジーを適用できるだろう。しかしミツバチならぬイチローは、目線レベルにおいては野球のことしか見てい…

90°方向の効果とは?

ということで、「モテ」に関する情報汚染を少しは取り除くことができた(?)ところで、フラーに話がつながる。 実はフラーはこの「↑←」あるいは「↑→」の形で物事が起こることを、「90°方向の効果」と呼んだ。ミツバチは、蜜を集めるために飛び回る。それ…

2種類のモテかた

さて、モテかたには大きく言って2種類あると私は思う。それを仮に「新庄型モテ」と「イチロー型モテ」と名づけることにしよう(何ら批判の意志はない)*1。 新庄型モテを主に構成するミクロな二者関係は、矢印で表すと「→←」で示される。 これはトレードを…