追記:相手の顔を立てつつ自分の要求を通すノウハウ。
寝ると決めたとたんに言葉が湧いてくるとは。それこそ機械ならぬ人間のおもしろさ。
私は、相手の顔を立てつつ自分の要求を通すノウハウを、強く求めている。
何度も書くけど、アイデアの良さとそれが他人に受け入れられるかは、あまり関係ない。
私は、子供の頃から何かと周囲との軋轢が絶えなかった。いつも自分のアイデアのほうがずっといいと言ってきかない人間だった。
でも、それでは議論に勝っても誰も付いてきやしないし、何も実現できない。
自分のアイデアが正しいと信じるならばこそ、それを実現してみたいじゃないか。
「議論に勝つ」ことには、実際にはほとんど意味がない。そんなの自己満足に過ぎない。相撲に勝って勝負に負けるってやつだ。私は論客になんかなりたくない。アイデアを実践する身でありたい。
そのためには、相手を負かす批判力ではなくて、相手の顔を立てながら決裂を避けて、ときには相手を癒しさえしながら、通すべき要求は通す(というか、うまいこと譲ってもらう感じになる)ような、強かにネゴシエートする力が必要だ。
議論に勝つのは簡単。
それに比べるとネゴシエートはずっと大変だが、ずっとずっと重要。
そういうようなことに、去年の今ごろ気づいた。口先の言葉ではなく、実感として。
まだまだ全然身についてきてないけど。
(追記:終)