宮台氏の話。


話は朝生に戻るが、宮台氏は非常に重要なことを言っていたと思う。


批判はポリシーの正しさを論じるときには重要だけれども、そのポリシーを効果的効率的に実行していく上では、むしろ邪魔になることもある。だからと言って、ポリシーを丸々信じ込んでしまうのは危険だ。

それでも人間が物事を進めていくには、やっぱり信じることが必要だ。例え何も根拠がないにしても、きっとうまくいくと無条件に信じてしまうこと。思い込んでしまうこと。そのことが人間の行動とその結果に対して与える影響は、ポリシーの実現や、当初の思惑通りではなくても結果的にうまくいくか、ということにおいて、決して馬鹿にできるものではないと私は思っている。


現場レベルではポリシーを信じてその実現に没頭する反面、メタレベルではちょっと冷めた目で没頭する自分自身を眺める、みたいなスイッチングによって、自分をコントロールしていく感覚が必要なんだろうと私は思う。アクセルもブレーキも両方備えていて、いつでもブレーキを踏める準備をしながらアクセルを踏んでスピードを上げている状態、といった感じだ。


宮台氏の話は、それを国家レベルでやったほうがいいね、ということだと私は思った。

是非は… うーん。わからん。