予告編


明日からは「街」のシステムデザインを書きます。この「一旦ばらして再結合」的な考え方を頭の片隅に置いといてもらえると、一層分かりやすく読んでもらえるのではないかと思います(というか、僕の文章を読むときはいつもかな)。



僕が交通事故に遭った頃、僕はバイクで学校に通うのが嫌になっていた。冬は道路が凍ってて危ない。東北大の理系のキャンパスはは山の上。通学路はうねうね曲がった急な坂道。しかし研究は夜遅くまで続くことが多いから、バス通学もままならない。そもそもバス路線が通っているのは街中で、駅から大学へはバスで行きやすいけど、住宅地から大学へはバスだとかなり遠回りになってしまう。大学周辺では毎年何人も学生が死んでいて、道端のあちこちに花束が置いてある。
なんかおかしくないか? 都市計画が間違ってないか?
僕は自分自身が事故に遭って、そういうことにようく気づかされた。日本の街は行き当たりばったりに開発されてきたし、また、自家用車中心の街づくり・運営がなされてきた*1。その結果、街はむしろ住みづらいものになってしまっているのではないか。
車中心ではなく、そこで生きる人間に焦点を定めた街づくり・運営ってできないんだろうか。無論、便利さは失わずに…


じゃ、お楽しみに!


(終)

*1:これは日本に限ったことじゃないだろうけど、他の国のことはよく知らないので日本と言っておく。