2004-06-18から1日間の記事一覧
そう、そしてクリチバと言えば何と言ってもバスシステムだ。車のためでなくて人のための街づくりには、優れた公共交通システムが必須なのだ。公共交通機関の利用が自家用車の利用に比べて十分に便利なものであれば、街を走る車の台数はぐっと減る。環境にも…
反対派が車で乗り込もうと押し寄せていたとき、なんと花通りは子供たちの楽しそうな笑顔で湧きかえっていた。なんとレルネルたちは、歩行者天国を白い紙で覆い、子供たちに水彩絵の具を渡し、自由にお絵描きさせていたのだ! あっはっは。 それを見た反対者…
1972年の冬、ある寒い日の夜、金曜日から土曜日の夜にかけて、クリチバ市の中心通り*1に奇妙な出で立ちの集団が現れた。そう、彼らこそクリチバ市の職員。そしてなんと彼らは、電動ドリル〜da da da! とアスファルト舗装を引っぺがし始めたのだ。東へ西…
レルネル市長(以下「レ」)「これ、やるのにどのくらいかかる?」 公共事業部部長(以下「公」)「5ヶ月はかかります。」 レ「いや、それじゃあ話にならない。そんなに時間はないんだ。」 公「3ヶ月ならどうにかなるかもしれません。」 レ「いやいや、7…
レルネルの信念をよく表している言葉がある。 都市は自動車のためにではなく、人間のためにあるべきです。 1960〜70年代当時、世界中のありとあらゆる街が自動車中心の街づくりに邁進していた。レルネルはそれをよく思わなかった。ブラジルの多くの都…
1693年 移住者のリーダー、マテウス・レメによって最初の行政単位としての村が設立される。 1812年 牛の輸送路がクリチバを通るようになり、これが人口増加・産業成長のきっかけとなる。 1853年 パラナ州の州都となる。 1934年 世界恐慌の影…
●街へのシステムアプローチ 1●(id:Bonvoyage:20040617)のつづき。